~ empathy ~

日本語で empathy とは どのように訳すのだろう。おそらく同感か共感だろうか。つまり相手と同じように感じること、相手の心に寄り添うこととでも言えようか。Empathy と聞くと、なんか wimpy な soft な印象を受けるが、そうではない。相手の心に寄り添うということはとても勇気のいることでもあり、そのような心と気持ち、姿勢がないとできないものだ。そもそもむずかしいはずなのだ。というのも、相手のshoe に入ったことがないこと、自分で経験したことがないことをできる限りに感じてみることだからだ。そのためには相手のstory を自分に置き換えて語ってみることだ。自分の名前をそこに入れてみる。そうすると少しはわかるのではないのだろうか。人は「どうせ誰も自分のことなんてわかってもらえない。」と思っている。けれどもそこで、「確かに同じ経験はないかもしれないけれども、あなたが通ったその道を私もいっしょに歩いてみたいという気持ちの表示だけでもできるのではないのだろうか。場合によってはそれだけで十分ということもあるのでは。「そうなんだ。それはつらかったね。わかるよ。その気持ち。親から勘当されるって家族とのつながりが絶たれるようなものだもんね。」

~ 選択肢を与える ~

私達、親は子どもを育てている時、子どもにいろいろなことを教えなくてはいけないという姿勢をもっている。しかし、私達が教えていることが必ずしも正しいとは限らないかもしれない。今はよくても20年後はどうだろうか?たとえば粉ミルクがよい例である。60年ほど前には粉ミルクが母乳より栄養が優れているとされていたのだ。そのため、母乳をやめてあえて粉ミルクを与えていた。しかし、もうその10年後には母乳が赤ちゃんには一番と言われ、今日に至る。牛乳にしても同じである。牛乳はもう昔とは違う。今の牛乳は成長ホルモン剤をいっぱい与えられた牛によって生産された牛乳なのだ。このようにもう私達は何が正しいかなど危なくて言えなくなった。となると私達はどのように子どもにいろいろなことを教えていったらいいのか?それは彼らのいろいろなことを教え、その中からなにが正しいかを自分で判断できる知恵をつけさせることだと思う。これからの世の中、情報で氾濫していく。これからの子どもたちはそれらの情報をどのように自分なり navigate し、どの情報を正しいと取れ入れていくかなのだ。ということは常にチョイスを与え、自分で選択していくという力を身に着けさせなくてはならないだろう。

~ 妊娠したらあやまる? ~

保育園によっては順番で保育士が妊娠するような掟があるところもあるという。いや~びっくりである。というのも私からすると子どもをいつ産むか、何人産むかはとても個人的なことだと思うからだ。それを保育園の園長が決めつけていいことであろうか?と思うのだ。しかし、彼らの言い分は保育士不足。園児のことを思ったら、保育士に順番に産休をとってもらわないと、園の運営が脅かされるということなのだ。それでは保育士の臨時雇いはできないのだろうか?と思うのだが。とにかく予定外の妊娠をしたその保育士は園長に妊娠したことをあやまったというのだ。それにしてもアメリカ人はタフである。彼らは90日しか産休がないのだ。そのため、90日を終えるとまたしっかりお化粧をして、ハイヒールを履いて仕事に復帰している。それまたかわいそうな。それに対して日本人は1年間も育児休暇があるのはアメリカと比べたら恵まれていると思う。それでも北欧の3年間と比べたらまだ少ない。まあ、いくら比較してもしょうがないのだが。世界を知れば知るほどいろいろなことを感じてしまう。

~ 市販薬は6歳になってから ~

The American Academy of Pediatrics では市販薬の咳止めシロップや風邪薬は6歳以下の子どもには与えることに対して忠告を発しています。つまり6歳以下の子どもにこれらを与えるなということでしょう。いずれにしろ子どもに与える薬は処方箋のものが安心かもしれません。それにしてもアメリカ人はサプリメントを含め、ちょっと薬の飲み過ぎだと思います。日本も相当と言いますが、薬は避けられるものなら避けたいものです。

~ はちみつと赤ちゃん ~

昔は生まれてまもない赤ちゃんにもはちみつを与えていたのだろうか?もしかしたら80年ほど前は与えていたのかもしれない。しかし、20年ほど前から赤ちゃんにはちみつは与えてはいけないと言い出した。とにかく今では1歳以下の子どもにははちみつを与えてはいけないとされている。赤ちゃんははちみつを消化することがなかなかできない。はちみつの中には睡眠を誘う botulism というバクテリアが入っていて、それが赤ちゃんの腸の中で危険な毒となるかもしれないという。というわけで1歳を過ぎるまでははちみつを与えないようにしましょう。

~ 患者の心に寄り添う ~

最近気づいたこと。それは日本の産科医、助産師、看護師などが患者さんの心に寄り添うことばかけをし始めたこと。なんといってもうれしいことだ。10年ほど前までは日本の先生、助産師は患者を叱ると悪い評判が多かった。助産師が「お母さんなんだから」とか「がんばらなくちゃだめでしょ。」と叱られたというような話をよく聞いた。しかし、今は変わりつつある。産婦人科医の中には本当に患者の心に寄り添って共感を示すドクターが増えてきた。うれしい限りだ。「そうですよね、不安ですよね。」「わかります。お仕事のこと心配ですよね」「みんなに迷惑がかかること、気になりますよね」「つらかったですね。」「そうですよね。怖いですよね。」というように患者の気持ちをそのまま受け止めてくれるようになってきた。患者にとって誰かが自分たちの気持ちを理解してくれるということがいかに大切かということだ。

~ 性的いたずらから子どもを守る ~

小さい頃に、近所のお兄ちゃんや、習い事の先生やコーチに性的いたずらをされた人たちはどのくらいいるだろうか。みんな、しゃべっちゃいけないと口を封じられたり、秘密だからと口止めされたりして言わないできているかもしれない。けれどもプールに入る時に隠すところはすべてプライベートな部分であって、勝手に触ってはいけないところなのだ。そして子どもたちは自分のからだを自分で守る権利がある。もし触ってほしくなかったらはっきりと「やめて」と言わなくてはならない。親がたとえ、「おじちゃんにもチューしな。」と言ってもその子がしたくなかったらしなくてもいいのだ。親を満足させるためになんて決して考えなくていい。本人がいやならそれはいやなことでいいのだ。そのように自分のからだにおいて自分で判断を下していいのだ。

~ 子どもが受けるトラウマのストレス ~

このたび子どもが受けるトラウマによるストレスについて学ぶ機会を与えられた。子ども達はいやがおうでも刺激的な事件に出くわすことがある。これらがどのように彼らの将来に影響するかなのだ。多くの大人は子どものことだからきっと記憶から遠のくだろうと思いがちだ。しかし、事件によっては一生その子どもをつきまとい、人生全体に影響をおよぼすこともある。特に性的虐待を受けた子ども達はおとなになってその事件によって苦しみ続けている。摂食障害をわずらったり、パートナーとの関係をうまく維持できなかったりする。だから子どもだからと決して放置せず、事件が起きたら、しっかりフォローする必要が大人の責任であり、親の責任でもある。

~ あけましておめでとうございます ~

世界中の皆様、あけましておめでとうございます。昨年度はたくさんの応援、ありがとうございました。おかげさまで、去年はスウェーデンとフィンランドのお産と子育てを中心に情報を発し、さらに父親の子育て参加について各国との比較を報告しました。昨年は移動の時期で、ニューヨークから沖縄に拠点を移し、期間限定ではありますが、家庭内暴力および幼児虐待のケースに携わっています。今年は東南アジアへの視察も考えております。台湾、カンボジアにお住まいの方がいらっしゃいましたら、ご一報ください。それでは今年度もよろしくお願いいたします。