金額の差はどこから?

一般的には病院での自然分娩だけでも60万円から130万円の幅があるとされている。帝王切開を含むと150万円にもなりかねない。

さて、この金額の差はどこから来ているのだろうか?お産はケースバイケースなので、帝王切開になった、子どもに異常があった、無痛分娩で硬膜外麻酔をして出産した、陣痛促進剤を利用した、VIP 待遇で出産した、私立病院だった、有名な産婦人科医が担当医だった、どのような保険のプランに入っていたか、などで値段は大きく変わる。そのため同じ病院で自然分娩で出産してもAさんとBさんとでは大きな値段の幅がでる。また出産費用と言うと妊娠中の健診、検査、妊娠中服用する薬も含むかどうかである。地域によっても違いがはっきり出ている。たとえばマンハッタンで自然分娩で出産したら80万円のところ、デンバーではその半分の40万円という

さまざまなケースをみながら検討

ケース1
オバマケアのもと、新しい医療保険制度では妊娠中から出産まで、保険が効くようになった。つまり誰しも医療保険に入らなくてはならないので、出産費用の大半がカバーされるようになった。ただし、アメリカに3ヶ月以上の長期滞在者で就労ビザ、家族ビザ、永住ビザ、市民といった条件がほとんどの場合ある。

ケース2
Rさんの場合はすべて自費で New Hampshire という州で出産した。その合計400万円。

ケース3
医療保険には入ってなかったGさんは開業助産師によるバースセンター(自宅でも可能)で出産した。40万円で収まった。ただし、無痛分娩や帝王切開などには応じられない。

ケース4
収入の低いTさん(永住権をもっている)は Medicaid を申し込んだ。妊娠中の健診から出産まですべて Medicaid でまかなわれ、自己負担することはほとんどなかった。ただし、Medicaid の恩恵を受けられるのは低所得者層のため厳しい審査がある。

請求書

医療保険がある場合は保険会社が仲介に入る。そこで値段の交渉が行われ、保険会社側でこれ以上は負担しないという部分をクリニックが患者に請求してくるのだ。それがいわゆる自己負担分(自費)になる。これがさまざまなオフィスから送られてくる。たとえば病院から、出産に立ち会った産婦人科医のクリニックから、無痛分娩のための麻酔を施した麻酔医から、というようにだ。

お産の費用が高いわけ 

それではなぜ出産費用がアメリカは高いのであろうか?もちろんアメリカが誇る最新医療、最新テクノロジー、きれいな医療環境、最高のドクター、最高の医療チーム、最高の医療設備もあるだろうが、そればかりではない。産婦人科医は医療事故が合った場合に訴えられるケースが高いため、高額な保険に入っている。その金額は何千万円というほどである。そのため、それがお産の金額にも跳ね返る。また高齢出産が増えるなか、患者側の希望から検査の数も増えてきた。さらにアメリカではほとんど産婦人科医が直接お産に立ち会っている。当然産婦人科医となれば専門医となるので、それだけで値段が上がる。

なお、アメリカにおけるお産についての情報冊子、「アメリカで赤ちゃん」も用意されていますので、アメリカ全体でのお産について詳しく知りたい方はそちらをお申し込みください。

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